2012年4月17日火曜日

恋脳指数 Love-brain Quotient

恋脳指数 Love-brain Quotient 知能指数(IQ)より人生を左右する恋愛脳テスト  澤口俊之
2010年6月刊 188p


HQの本と同じく澤口先生の著作。
脳科学に興味はないけど科学の力を借りて恋愛を成功させた~い的なお手軽ハウツー本。HQの本と同じテンションで読み始めたので若干肩透かしだった。

前半は恋愛脳指数LQ(Love-brain Quotient)を測る52問のテスト、後半は倉田真由美との対談が載っている。対談相手に倉田真由美というあたりでまず首を捻ってしまうのだが、52門のテストによると倉田真由美のLQは120という数値で、これはIQと同じ算出法なので120はかなり高い恋愛脳力を持つという事になる。

しかし倉田真由美といえばどう見ても恋愛が上手くいっていない方の人だと思うのだが、故に最初は澤口先生流の皮肉で彼女を招いたのではないかと疑って読んでいたのだが、どうもそうではないらしい。よくよく読んでいくと、恋愛脳は強ければ強いほど良い、というものではない事が分かる。

LQ診断の説明を見ると最も良いのはLQ105~115の人たちで、それ以上のLQの持ち主はとてもモテるが成功と幸せを掴めるかは両極端であるという。
同時に高LQであればあるほど他の知性も高いとあり、なんとなく釈然としない。他の知性も高いなら、失敗の確率も低くなって然るべきではないか。
しかしそう思うのは自分が男性だからであって、女性、とくに恋愛脳の強い女性は、他の知性がいくら発達していても、抗えない感覚や環境があるのかもしれない。男女の脳の違いは、思うより多岐に渡り難しい。

基本的にあまり深く掘り下げる内容ではなかったが、「マスキラリティ顔」の話は面白かった。マスキラリティとはメスにとって進化的に魅力的なオスのことで、人間では世間体や体裁を気にしない豪放な男や、個性的すぎる男、そして生殖能力が非常に強い男であるという。具体的には以下の特徴を持つ。
①あまりぽっちゃりしていない ②顎がしっかりしている  ③鼻と口が大きめ  ④目はどちらかといえば吊り目がち  ⑤左右対称(シンメトリー)
マスキラリティにかかった女性は、判断能力が麻痺し、相手の性格や過去の遍歴などの重要な部分が見えなくなってしまう。そのため短期的な恋愛相手には良いが、長期的にはマスキラリティの低い男性を選ぶ方が良いとされる。マスキラリティの強い男性は非常にアクティブで、浮気をする可能性が高くなるからである。

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