2012年5月16日水曜日

Q:映画のコマ数はなんで24コマなの?





映画の映写速度は人間の残像の視覚特性から経験的に求められました。最初は10コマ/秒でしたが,動きが滑らかでないため16コマ/秒になりました(1900年代前半までフィルムは非常に高価だったので極力消費量を抑えたかった.またフィルムは可燃物でもあったので,コマ数を増やして高速に回すと火災事故が発生しやすかったこともある)。トーキーの時代になってフィルムの端に音を記録するようになると16コマ/秒ではどうしても音がギクシャクする為,やはり経験的に最終的に24コマ/秒になりました.これが世界標準になっている訳です。
TVの場合は厳密にはコマ送り方式ではなく,一枚の画像を数百本の横線を連続して描くことで表現しているため,更に速度を上げないと人間の目に心地よいものになりません。ということで30画像/秒のピッチになりました。



テレビと、映画では、開発の過程が違うので、縦横のサイズを始め、各種の規格が異なり、一秒間あたりのコマ数も違っています。そこで、テレビ画像に、映画を映すためには、テレシネ変換と言う方法を用いて、変換しないと、ちらついてしまってうまく見ることが出来ません。



1秒24コマは、人間の目の残像のために1コマ1コマが続いているかのように見える限界に近い値として決められました。1秒あたりのコマ数が多ければスムースに見えますが、1コマあたりの露光時間が短くなるのでそれだけ画像がフィルムに暗くした写らなくなります。そこで、ぎりぎりを狙ったのが24コマだったらしいです。
ちなみに、テレビの規格は(日本、アメリカで使われているNTSC)は1秒に29.97コマ、(ヨーロッパやアジアで使われているPAL)は1秒に25コマです。



くろぅはそのような現実は知りませんでした。が、う~んと考えて、これはフィルムのコマ数が36の約数になってるのに由来するに違いないと思って調べてみました。フィルムを巻き込むパトローネがライカ社によって開発されたときその筒の中に入る物理的なフィルム枚数は40枚だったそうです。この40枚を入れたときに、すべての品質を保証できないため、数に余裕をもたせて36枚になったそうです。また、撮影し終わってフィルムを手で引き延ばすときの長さの限界が約160cmでありこれが36枚撮りの長さと一致するため36枚となったそうです。また映画フィルムはフィートで表され、1フィートは12インチです。この長さは36枚のコマ長さで換算すると約24コマになります。ここに由来があるのではないでしょうか。

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